MaaS(マース)とは、Mobility as a Service(モビリティ・アズ・ア・サービス)の略です。
情報通信技術や人と物のつながりが目まぐるしく発達してきた昨今、このICTやIoT技術を活用して交通する人や物の情報をCloud化することが出来るようになりました。
従来の移動手段は独立した公共交通機関、カーシェアリング、自家用車、自転車等を個人が判断、選択し移動をしていますが、その移動手段を1つの機関やアプリなどの媒体に集約し、最適なルートと移動手段を検索してくれます。どの移動手段を選択しても決済はアプリ内で完結する仕組みです。
従来のアプリで例えるならばGoogleマップで目的地検索し、電車、バス、車、タクシー、自転車、徒歩を比較し、最適化した上で電子決済まで一貫して行ってくれるイメージです。
現状でもルート検索による最適化はあり、SuicaなどのIC電子決済も各交通機関で普及しています。
【Googleマップルート検索】で電車移動が最適だと判断した場合に、【乗換アプリ】で時刻表を確認して、【モバイルSuicaアプリ】で支払うというケースは多々あります。
この一連の流れがすべて一つのものにまとまり、どの移動手段を選択しても定額でモビリティサービスを国内外問わず受けることが理想形とされています。
ただし、MaaSの定義はまだ発展途上のため、各国や行政で概念や認識は若干異なるようです。
MaaSにも自動運転レベルと同様に0〜4までの段階的なレベルで分類されています。
【レベル0】
独立した事業者によるサービスや交通システム
サービス例:
電車、バス、タクシー、飛行機、船、レンタカー、カーシェア、レンタルサイクル、
【レベル1】
目的地への最適化されたルート、時間、料金・移動方法が1つのアプリ内で集約されていて利用者へ情報サービスが提供されている。
サービス例:
Googleマップ、ヤフーカーナビ、ナビタイムなど
【レベル2】
レベル1の情報サービスを一括比較・予約・発券・決済までプロセスを統合できるワンストップサービス。
サービス例:
中国国内 DiDi(ディディ)
【レベル3】
公共交通機関、レンタカーなどを含むあらゆる移動手段をサブスクリプション(定額)で支払うことにより、乗り放題もしくは、規定の乗車回数や既定の移動距離まで無料などのサービスを受けられるプラットフームが確立している。
サービス例:
イギリス国内 Whim(ウィム)
【レベル4】
全国の自治体、国のMaaSスキームレス化。
MaaS概念をモビリティに限らず、都市開発、計画、設計などといった街、都市、国の要素とリンクさせて
交通対応策、事故災害、都市開発政策のデータ分析に活用する。
サービス例:
現在はなし
担当:大泉