近年スペアタイヤや応急タイヤでなく、「パンク修理キット」が搭載されている車種が増えました。
特に乗用車ではほとんどが「パンク修理キット」に切り替わっています。
車を開発・設計されている方々が、如何に車体を軽くし車内空間を広くするか考えた結果ではないでしょうか。
ですが、実際の燃費は運転される方の状況(荷物の量やエアコンの使用、加減速の仕方)によって大きく変動しますので、スペアタイヤとパンク修理キットでの差は体感しづらいと思われます。
そんなパンク修理キットのメリットとデメリットを考察しましたのでご紹介させて頂きます。
メリットは「省スペース」「安全・簡易に修理が可能」等が挙げられます。
パンク修理キットはスペアタイヤや応急タイヤに比べ小さく省スペースになります。よって、載せられる荷物量や車内空間を広くできるメリットがあります。
また、スペアタイヤの交換作業はジャッキで車体を持ち上げるため、慣れていない方には非常に危険であり、かつ体力を使います。
それに比べパンク修理キットは車体を持ち上げる必要がなく、コンプレッサーの操作も分かりやすく安全・簡易に修理が可能となります。
デメリットは「大きな傷の修復ができない」「修理剤使用後のコスト高」等が挙げられます。
まず、パンク修理キットはどんなパンク修理もできるという訳ではなく、釘を踏んでしまった等の小さくトレッド面(路面と接地する面)への傷でしか対応できません。
よって、大きな損傷やサイド部分の裂傷等では使用できず、このような場合にはローダー等の救援車両で工場へ運ぶしか方法がありません。
また、修理剤を注入したタイヤは交換が必須となります。例えば、釘をを踏んでしまったような修理可能キズの場合、パンク修理費用は3千円程度となります。
このような修理可能キズの場合にパンク修理キットを使用した場合は、新品のタイヤと修理剤も新たに買う必要があるため、コストが高くなってしまいます。
パンク修理キットはあくまでも応急処置のため、費用をかけたくない方や時間にゆとりのある方は任意保険のロードサービスを利用し、
近くの工場やタイヤ屋さんへ運んでもらった方が経済的には良いかもしれません。
なお、パンク修理剤には使用期限(4〜5年間)があり、使用期限を越えたものは買い替えが必要となりますのでご注意下さい。
担当:谷津田