自動車保険(任意保険)やレンタカーの補償内容などで【免責金額】と
耳にしますがどのようなイメージを持っていますか?
めん‐せき【免責】
[名](スル)
1 責任を免じること。責任を問われるのを免れること。「過失を問われず―される」
2 債務者が債務を免れること。
※参考文献:goo辞書より引用
単純に文字の意味だけを考えると【責任を免じてもらえる金額】と解釈できなくもなく、曖昧な表現に感じてしまいます。
弊社がレンタカー業務の際、お客様に対し免責金額について説明するのはいたってシンプルです。
免責金額=自己負担金
つまり保険金をお支払いする際に、お客様に自己負担いただく金額のことです。
免責金額以上の損害金額は、保険会社やレンタカー会社が補償します。
損害金額−免責金額(自己負担金)=保険金
※飲酒運転などの免責事項に該当する場合は、補償の対象外となります。
<例>
1. 対人賠償 無制限
(相手の人に対するケガ、死亡への補償)
2. 対物賠償 無制限 【免責金額5万】
(相手の車両や家屋などの修理費用補償)
3. 人身傷害 3000万
(自身のケガや同乗者のケガなどに対する費用の補償)
4. 車両 免責金額5万
(自身の車両修理費用補償)
以上の補償内容で、自動車保険に加入していたとします。
赤信号で止まっている相手の車にこちらから追突してしまい、
相手と自身の過失割合は0:100とします。
相手の車両修理費【対物賠償】が30万円 、
自身の車両修理費【車両】は20万円
(どちらの車両も全損ではなく、ケガもなかった)
このような場合に対物、車両ともに保険を使い免責金額を適用する際の計算は、
相手の車両修理費【対物賠償】30万円のうち5万円を負担、
差し引いた金額の25万円は保険金として支払われる。
自身の車両修理費【車両】20万円のうち5万円を負担、
差し引いた金額の15万円は保険金として支払われる。
ということになり、保険を使わず実際に負担する金額の
相手の車両修理費【対物賠償】30万円+自身の車両修理費【車両】20万円=50万円
よりも、保険を使い免責金額の範囲内
【対物賠償】 免責金額5万円+【車両】免責金額5万円=10万円
の方が自己負担額は少なくなることになります。
※注意点としては、事故があった場合に保険を使うと現在の等級から下がってしまい
次の更新時に保険料が高くなるというデメリットがあります。
懐に余裕がある場合や、自損事故等で免責金額をわずかに超えるような場合は、保険を使わずに全額自己負担されたほうが長期的に見て良い場合もあります。
担当:大泉